極論、マンネリ化したアーティストを好きでい続けるから、裏切れないから、変われないのだ

「昔、好きだったもの」が今の自分を縛る

人間が新しい行動や思考を獲得するためにはどうしたらいいのだろうか?

あの有名アーティストは演奏は素晴らしいけれど、いつも同じような曲をリリースしている。
あの有名な絵描きは依然として綺麗な絵を描くけれど、絵のタッチも構成も毎度のことだ。

評価されていて、才能のある人達でも、やはり成功してしまった行動パターンからは中々抜け出せないのだろうなぁ、と思う次第である。
まぁ、売れてしまうのだから仕方がないのかもしれない。アーティストだろうが絵描きだろうが、根っこにはビジネスがあり、そこを基準に作品の良し悪しを考えるのは必然であるから、同じような作品が売れるのならば、同じような物を作成し続けるのである。

ただ、購入するからと言って、必ずしもその作品に強烈な魅力を感じている訳ではないのも確かなのである。

「ファンだから買い支えないと!」「昔から好きなんだから、今も私はこの人の作品が好きなんだ!」みたいな感じのファン心理がその人の作品の内容を問わずに、その作品を買い続けるということはある。

さらに無意識下では自己のアイデンティティの一貫性みたいなものがあり、「この人の作品を買い続けて、好きであり続けることが、昔から私の大切な部分が変化していない証明!」ってな感じの強固な思いを抱えてしまっているケースもある。

作品に魅力がなくても、作品が売れ続けるという現象は当たり前に存在し得るのである。

よって、創作する側はいつも同じような作品しか制作できない。「挑戦しろ」と語りかけている作品が全く新しい作風に挑戦しなかったりする。

買う側は表層的には熱狂的に購入し、妄信的にその作品を肯定するかもしれないが、徐々にその感情はすり減っていく。ただ漫然と作品を購入して肯定する儀式に変貌してしまう。

互いが互いの手を掴み合って、奈落へと落ちていくようなものだ。

裏切りと変化

人間が新しい行動や思考を獲得するためには、やはり捨てるしかないのである。人によっては「裏切り」と映るかもしれない。

だが、心の拠り所を自らの力で奪い取って、新天地を見つけることができなければ、そこでダラダラと安住するのは目に見えている。

創作者はファンを全員裏切って捨てる覚悟じゃなければ変われない。

ファンは過去の自分と創作者に唾を吐く気持ちじゃないと同じままだ。

それを行うのは非常に難しい。繋がっている時間が長ければ長い程に難しいだろう。

それでもマンネリや退屈を感じていて、現状に飽き飽きしているのならば、そうする以外にない。

行動も思考もまるで同じなのに、違う結果を期待するのであれば、外部の環境の変化に望みを託すしかない。

外部の環境は常に変わり続けるので、異なる結果があり得ない、とは言わないけれど、それでも他力本願な態度が理想の方向へ連れて行ってくれると信じるのは余りにも儚い信念である。望み薄だ。

アドセンス
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スマリッジ
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