皆の憧れ「好きな事を仕事に」

趣味が高じて仕事になる。

好きな事を突き詰めていたら、それが自分の仕事になった!

なかなかのサクセスストーリーである。ユーキャンとかのCMに出てきそうな展開であり、誰もが憧れる話だろう。

人間誰だって、嫌な事はやりたくない物である。やりたい事は好きな事だけである。当然であり当たり前の欲望を、昔も今も人は追い求めているだけの話である。

その理想形こそが、趣味が高じて仕事になる。なのだろう。

例えば、音楽が大好きな人が、そればっかりやっていたら、バンドとして成功しました!みたいな。

アニメが好きで声優のモノマネばっかりしていたら、本当に人気声優になれちゃいました!みたいな。

まぁ、言うまでもなく現代社会においては罠である。

プロのバンドマンになるための学校はわんさか存在するけれど、それは商売上「叶いますよ!」と宣伝してるだけの話であって、実際に夢を叶える人間は極々少数である。というかその系列の学校に通って、人気のアーティストになった人っているのだろうか?

声優さんにするために学校なんて、それ以上に今は存在するのだろうか?

その辺はまるで知らないけれど、ああいうのって学校に入らないと仕事を紹介してもらえなかったりするのだろうか?

法律系の大学を卒業しないと、弁護士試験を受けられない的な仕組みが声優業でもあるのだろうか?

まぁ、その辺の実際は知らないけれど、確かな事はその学校を卒業した所で、何年も長い事を収入を得て仕事をできる人は本当に極々極々少数しか存在しないし、大半の学校は、それをわかって経営している。


「夢を売る」商売について

趣味が高じて仕事になる。

みんなこれに焦がれて、何かに向かって頑張って、夢を買っているのである。膨大なお金と時間を費やして。

その逆が、みんなはやりたくないけれど、お金はすごく儲かる仕事だったりする。でもまるで夢はない。

そう考えると、夢ってのは物凄く値段が高いものなんだなぁ、としみじみと思う。

夢のない仕事は結構儲かったりするし、夢に溢れている仕事は大半の人間が儲からない。

夢の代金という、中々見えにくい存在が実際の収入に大きく影響しているのである。

夢に限らず、目に見えない物ってのは、非常に値が貼るのである。

夢を売る仕事、先に挙げた「声優になろう学校」「音楽家になろう学校」はたまた「ライトノベル小説家になろう学校」なんかは、結構儲かっているのではないだろうか?

夢を買う仕事は儲からない。夢のない仕事は儲かるけれど、どこか寂しい。

ならば、夢を売る商売ってのも視野に入れてみるのもいいかもしれない。

希望に満ち溢れた人達を見ながら大金を得られる。そして本当に極々少数の人間は成功する訳だから、結構な達成感も得られるだろう。

質問は「限られた自由」を提供する

あなたの将来の夢はなんですか?

こんな下らない質問ばっかりを何度も聞かれてしまったせいで、私達は夢を持たなければいけないと勝手に勘違いさせられていたし、夢を与えるという選択肢を奪われていた。もっというならば、夢を売るという商売の選択肢を知らない誰かに奪われていた、という事になる。

質問というのは恐ろしいものである。

答え方は自由であるが、それは質問の枠の中でしか自由でないのだから、「質問に答える」という行動を選択した時点で相手の枠内に収まる事しかできなくなる所が恐ろしい。

これを何度も繰り返されれば、無意識の内に自分の思考がその枠内に固定されてしまうだろう。

質問に答えない、という選択肢も自分の中にしっかり持っておく事は非常に大切なのだろう。

あなたの夢は何ですか?という質問には、「あなたは夢を持たなければいけない」「あなたは夢を叶える事に尽力しなければいけない」「夢を持つ物であって、与えるものではない」という裏のメッセージがあるから気を付けよう。

質問の仕方を少し変えるだけで、見えてくるものが変わってくるかもしれない。