だいぶん違う。【大分と随分の違いがわからない、同じだと思う】

「だいぶん」という誤植に出会った。

誤植というのだろうか?
要するに、本の推敲が不十分だったために、謝った文章表現が出版された本に残ってしまっていた。

「だいぶん違う」
これは何だろうか?「ずいぶん」だろうか?それとも「だいぶ」だろうか?
どっちにせよ、「それなりに多い分量で」という共通した意味を持っているから何ら問題はなく文章を先に読み進める事ができたけれども、少し笑ってしまった。

「わかりますん!」みたいな。
「わかります!」なのか「わかりません!」なのかどっちか不明な状態で質問者を混乱させるような、そんな表現だった。

これは確かに何回も推敲しても見落とすだろうなぁ、と思う。

だって、過去に読んだ文章をもう一度読み返したとしても、それが「だいぶ」だったのか?「ずいぶん」だったのか?なんて記憶は正確には残っていない事は、自分の過去の体験を遡れば明白だ。
そんなのが容易にわかる人の記憶力は天才的過ぎる。

文章の意味が通るならば。
そして前後の文章の繋がりに何ら問題がないのならば、それは違和感なく人の脳みそに吸収される事だろう。


「だいぶ」と「ずいぶん」の違いって何だろうか?

大体同じだろうと私は思っている。
少なくても、この両者を正確に分類して会話で使用した事なんて一度もない。

辞書を引いてみる。

「だいぶ」の意味はこちら。

数量や程度がかなり多かったり進んでいたりすること。
また、そのさま。
相当。
だいぶん。
「彼が去って大分になる」
思ったよりも数が多かったり、程度がはなはだしかったりするさま。
相当。
ずいぶん。
だいぶん。
「本を大分買った」「今日は大分寒い」大分(だいぶ)の意味 – goo国語辞書

はい次、ずいぶんの意味はこちら。

ふさわしい程度を超えているさま。
また、いちじるしいさま。
並でないさま。
過分。
相当。
「随分な御見舞をいただきました」「貯金も随分な額になった」
人に対する態度や言動が度を過ぎているさま。
非常識。
「そんなことを言うなんて随分な奴だ」いちじるしいさま。
多く、予想外だとか不本意だとかいう気持ちをこめて用いる。
非常に。
だいぶ。
かなり。
「年の割には随分(と)老 (ふ) けて見える」「随分(と)大げさなことをいう人だ」その人の能力・身分・立場などにふさわしいさま。
また、事態がある状況にふさわしくなっていくさま。
分相応に。
それなりに。
「しっかり勉強すれば、成績も随分(と)よくなるものだ」随分(ずいぶん)の意味 – goo国語辞書

はい、私には同じように感じられました。
もうお前ら結婚すれば?

新しい言葉が生まれるのならば、古い言葉は整理されてもいいのでは?

毎年毎年、流行語大賞なるイベントが開催される。
今年流行った芸人が来年以降は仕事がなくなる事を通告されるイベントである。

そのついでに、今年生まれた新しい言葉なんかがツラツラと並べられるが、私はここ数年まともにテレビを見ていないので「てへぺろ」くらいしか知らない。

まぁ、流行語大賞もなしに、きっと若者の間では新しい言葉がどんどん生まれているだろうし、知らず知らずのうちに世間に浸透していっている事だろう。

(ら抜き言葉もその一例だろうか)
新しい何かが生まれる。
それが極々自然な成り行きなので何ら問題はない。

そして、その当然の成り行きの一つに古いものが消え行くという当たり前も存在する。

だから、似たような言葉はこの際、国かなんかが整理整頓して一つにしてしまえばいいのではないだろうか?
「来年から【だいぶ】と【ずいぶん】は禁止な!その代わり【だいぶん】って言葉使ってな!禁止した言葉言ったらケツバットだから気を付けな!」
みたいな感じで、言葉通りの言葉狩りを行っていけば、この情報が氾濫する時代に少しは調整がつくのではないだろうか?

まぁ、つっても、同じ意味の言葉を複数持っていると、一つの単語を忘れた時にもう一つの言葉でカバーできるってのは、やっぱり魅力なんだろうな。

あとは、同じ意味でも、語感や語呂が違うから、文章や会話な中でも取捨選択する価値が出るってのも魅力なのだろう。

詩人とかラッパーからすれば、それこそ死活問題だろう。

「だいぶ」と「ずいぶん」には意味合い的な違いは存在しなくても、お互いをカバーして、それぞれが適切な場所で活躍して支え合っているのである。

やっぱりお前ら結婚したらいいんじゃね?