上司と顧客の間で板挟みになっている人が取るべき戦略


犯人は誰だ!

まず一番最初に確認しなければいけない事は「どっちが無茶な事を言っているか?」という事である。そこがわからずに迷走していると、まともな事を言っている人間に被害を与えてしまう事になるからだ。

板挟みというのは両者の意見が食い違っていて、その食い違いを調節する立場にいる状態の事を言うと私は思っている。

よって、最善の解決策は「両者の妥協点、もしくは両者が納得できるプラン」を提案する事である。それが毎回できれば板挟みなんて言葉にストレスを受ける事はないだろうが、現実的には「どう考えても折衷案がない」という場合もある。

「納品物失くしちゃったから、お客さんにもう一度納品物を作成するための費用を貰ってきてよ!」

なんて言う要求をする人間もいる。そんなものに折衷案なんてあるか!って感じなので、こういう場合は無茶を言っているのは上司の方である。

この場合、どういう対処を取ればいいのか?という話になると「周囲の力に助けてもらう」ってのも一つの解決策になり得る。

明らかに上司がふざけた事を言っている場合、その部下が理路整然と間違っている点を指摘しても徒労に終わる事が多い。何故なら「ふざけた事を平気で言う人間の思考回路はふざけているので、まともな意見など理解できないから」である。

不誠実な人間に真摯に向き合う事は無駄であり、場合によっては社会に悪影響を与える。人間によって振る舞いを変えるのは悪い事ではないと私は強く主張したい。


顧客に「全責任は上司にある」との旨を遠回しに伝える

上司が無茶を言った所で、結局顧客に説明をするのは無茶を言われた人間だろう。だからこそ板挟みというのである。

あなたが可愛げのあるキャラクターを構築できているのならば、「酷い上司に悩まされている」との事を遠回しにアピールする方法も有効である。

定期的に交流をしている顧客であり信頼関係が構築されているのならば、こちらの事情にもある程度関心を持ってくれる。

「被害者である場合は、ちゃんと被害者アピールをしましょう」という事だ。板挟みにおいての悪手は責任を分散しない事にあると私は思う。

自分が悪くない事は悪くないと明確に伝えるのも仕事である。

「お前の仕事だろ!責任は自分で取れ!」とか「そんなの俺に関係ない話だろ!こっちは客だぞ!」と言った台詞が出現したら、この策はさっさと畳んで他の手段を考案した方が良い。

密かに上司を嫌う同僚とのコミュニケーションを構築する

ふざけた上司が本当にふざけた上司であるならば、その上司は「部下全員にふざけた上司だと思われて」いるだろう。

「同僚同士での牽制」や「属するグループの違い」などは存在するだろうから、率直に上司に対しての罵詈雑言を披露するのは危険であるが、僅かなに生じた時間や飲み会の時などにコミュニケーションを取っておく事は非常に重要だ。

上司が権力という暴力を行使するならば、こちらは数の暴力で対抗しよう。そのための日々の根回しは馬鹿にできたものではない。

徒党を組み、反撃の時を待ち、いざという時に団結して敵を打ち倒すのは王道の戦略である。


上司の上司にそれとなく相談する

上司にだって逆らえない人間はいる。それは上司だ。よって可能な限り「自分の直属の上司の上司」とは交友関係を深めておく事は非常に有効な手となる。

「上司の上司」に可愛がられておけば、上司が無茶な事を言った時に叱責して貰える。上司の上司をある程度コントロールできるという事は「限定的な範囲において上司よりも権力を有している」という事になる。

責任分散と協力

人と人は支え合って生きている。だから支えられてもいいのである。「押されたら押し返すのが支え合い」というものである。

周囲に頼るような方法ばかりを提案してきたのは、「板挟みで困っている人というのは、自分一人で問題と責任を抱え込んでしまう人に多いから」である。

無茶を言う人間は「自立とか責任とか大人」と言ったワードで相手に苦労を押し付けようとするので、それにまんまとハマってしまうのが危険なのだ。それを回避する方法は周囲を頼る、ちゃんと皆とコミュニケーションを取る、という至極単純な方法だ。

組織の中で上手に生きている人間は「責任分散と協力」の技術が卓越している。というか、この技術を使用しないのならば、組織に属するメリットが全然ない。

自殺する人間が問題から逃げられないのと同様に、仕事で潰れる人間は責任回避ができない。

頼るべき所で頼る事は立派な仕事である。