「いざという時に臨機応変に行動できるかどうか」は性格や能力よりも実践経験の多さが影響しているけれど、みんながそれを実践しない理由

「緊急事態によって、ある一定時間の間に望まれた成果を出さなければいけない状況」というのは、いつやってくるか分からない、予測不能である。

人によっては数年単位での長期間に渡って、そんな緊急事態がやってこないから、そんな緊急事態は永遠にやってこないものだと勘違いして、対策を怠ってしまう。

だが、それでも来る時には来るのである。宝くじで一等を期待するのは、科学的に考案された期待値という奴で算出しても、現実的に考えてみても夢のまた夢であるのは大半の人が内心分かりきっていることだろう。

しかしそれでも、宝くじで一等を当てる人が一人もいない訳ではない。それでも当たる人はこの世に存在するのだ。物凄く珍しい状況でも発生しない訳ではないのだ。

まぁ、宝くじの話は極端だとしても、日常の平和さに脳みそをボケさせてしまうと、緊急事態が絵空事のように錯覚してしまうケースというのは、誰にだって頻繁に起こりうることなのだろう。

そんでもって、絵空事の緊急事態が想定しないタイミングでやってきて、上手に対処できなかったら、被害があろうとなかろうと中々に精神的に落ち込んでしまって、「次はちゃんと対処できるようにしよう!」って気を引き締めて、その向こう3日くらいは健気な努力をするのだが、一週間くらい経過すると脳内すっからかんになってしまって、また予想もしないタイミングで緊急事態が発生して、てんやわんやなのである。

そんな状況を俯瞰して鑑みると、もうそれはコメディの領域なのだが、きっと誰も彼もがやっているのである。

「なんでそんな事になってしまうか」ってのは、日常の平和な生活の中では、緊急事態ってやつが非現実的なものとしか感じられないからであろう。そしてその緊急事態の時のための訓練なんて荒唐無稽で無駄な行為としてか思えないからであろう。

もしも、誰か偉い人の発令で、緊急事態の時の訓練を強制的にやらされていたとしても、「なんだよ、コノヤロー。こんな無駄なことさせやがって。こんなもん何の役にも立たねーぞバカヤロー。こんなことやるなら他にやることあんだろー」くらいのテンションで鬱憤を募らせるに違いない。

避難訓練を100%本気で行っている人なんてほとんどいないだろう。むしろ本気でやっている人がいたら、その人をコケにする人の方が多いだろう。そんな現象に人間の滑稽さ、愚かさが詰まっているように思う。

要は「意味がないと感じるけれど、本当は意味がある行為」と「意味がないと感じるし、全くその通りで意味のない行為」って物がこの世には存在し、その二つを上手に分別し、意味がある行為を実践するのは至極困難だと言うなのだ。

その二つを分別するキーワードは「過去の実績とその被害」ってやつになるのだろう。それを冷静に見つめることが物事を好転させる鍵になると思う。

冷静に分析する知能。そして大胆に実行する度胸。

それが実践を生み。それが緊急事態の時の臨機応変な行動へと繋がるのである。