回転寿司のシステムが他の飲食店で普及されない理由を考える

回転システム

回転寿司のシステムが他の飲食店で普及されない理由はなんだろうか。

ふと思った。深い洞察なんてある訳ではない。
ただ、回転寿司システムで活動している飲食店は回転寿司だけだよなぁ、と思っただけだ。

回転牛丼とか、回転ステーキとか、回転イタリアンとか、そういったものは存在しないなぁ、とふと思っただけだ。

たぶん、ちゃんと考えればちゃんとした正解は存在するのだろう。というか、ないとおかしい。
回転寿司システムが他でも有効活用されるのであれば、現実として他の店で機能しているのが妥当だろう。

つまり、回転寿司システムは回転寿司でしか意味を成さないのだろう。きっとそうだ。少なくとも現代の人々は売り手も買い手もそう思っているのだ。

では、なぜだろう。てきとーに考えてみよう。


ステーキはどうか?

小分けにして提供できる食品系って案外少ないから?ってのが理由になるのだろうか。
寿司という食品は、一貫二貫という具合にお手軽サイズで提供できる代物である。

なんでも江戸時代には寿司カウンターなるものが存在して、そこで一貫だけ買い取っておにぎり感覚で食していた、みたいな話を昔どこかで聞いたことがある。

小分けにできれば、動く床に乗せてお客様の所に提供することができる。だから回転寿司が成立する。

これがステーキならばどうだろうか?

小分けにはできるだろうな。というかその点については結構バリエーションを楽しむ機会が増えるから喜ばれるのではないだろうか?

でも駄目だ。ステーキは駄目だ。だってすぐに冷めてしまうから。
そして焼き立ての、あのジュワー的な感じがステーキの魅力でもあるから。

冷めれば肉は硬くなり不味くなるから、長時間回転させることは難しい。

その点、寿司はステーキに比べれば保存期間が長いし、焼き物ではないからクリアである。

牛丼はどうか?

では牛丼はどうだろうか?回転牛丼。はい、駄目。小分けにするのが難しい。仮に小分けに成功しても、豚丼、牛丼、鶏丼のバリーションくらいしか存在しないだろう。そんな寂しいバリエーションを楽しみに行く客は中々存在しないだろう。商売として成立しない。


イタリアンはどうか?

ならばイタリアンはどうだろうか?これは悪くはないのではないか?
イタリアンみたいなおしゃれな料理は、名前を聞いただけでは何がどんな料理なのか分からないから、目で実際に見てどんな料理が知りたいだろうし、色々なメニューを楽しみたいと思うから、回転形式で料理を提供するのは有効的であると思う。

だがやっぱ駄目か。鮮度と熱を保存する、という観点で見ると、イタリアンという多種多様なメニューをオールカバーするような仕組みを用意するのは、きっと非常に多くの労力を必要とするだろう。

それに客が手を出さない料理は冷めてしまえば、やはり不味くなるだろう。
常温で必ず美味しい、保存が効く、という条件を満たせない限りはやはり回転形式は難しいのだろう。

回転に相応しいのは寿司だけなのか?

ってな感じでやっぱり回転形式は回転寿司しか成立し得ないのだろうな。

でも、上手い具合にハマれば別のジャンルでもヒットするだけの素養を持っている気がしてならないのである。